山本 翔平 | 行動経済学
立教大学 経済学部 助教
早稲田大学 研究員
30年以上もの間、先延ばしに苦しんできた自分自身の経験から、人々、そして自分自身が先延ばしを克服できるようになるために意思決定の分野を研究しはじめる。研究分野:行動経済学・実験経済学・意思決定論。研究トピック:時間選好・先延ばし・ナッジ理論。PhD: Pompeu Fabra University (バルセロナ)
arXiv Working Paper No. 2511.23126 (2025). (行動経済学会 奨励賞受賞)
類似した報酬(Uni-modal)を比較する場合と、異なる種類の報酬(Cross-modal)を比較する場合で、意思決定に違いが生じるかを調査した。例えば、「今の週末旅行」と「将来の高級テレビ」を選択するような状況である。先行研究と同様に、異なる種類の報酬を比較する際、人々は統計的により忍耐強くなることが確認された。興味深いことに、日本人はアメリカ人よりも全体的に忍耐強い傾向があったが、この特定のパターン(報酬の種類が異なる場合に忍耐強くなる傾向)には両文化間で差が見られず、普遍的な人間の特性であることが示唆された。
Published in Judgment and Decision Making (2022), 17, 988-1014.
人は所有するだけで物の価値を高める傾向「所有効果」があるために、売値と買値の間にギャップが生じがちである。本研究では、売り手と買い手の取引が現在でなく将来行う場合、このギャップが拡大することを示した。
In Revision at Experimental Economics. (ISER Discussion Papers No. 1230).
先行研究では金銭に関する選択と仕事の選択との間で時間選好の違いが一貫して確認されてきた。しかし、これらの違いが金銭と仕事という選択のタイプに由来するのか、それとも金銭を受取るという好ましい体験と仕事をするという不快な体験というドメインの違いに起因するのかは明らかではなかった。
In Revision at Judgment and Decision Making. (ISER Discussion Papers No. 1237).
本研究では、トータルの結果が同じにもかかわらず、「投資」または「ローン」のフレーミングが、時間選好に影響を与えたことを発見した。この事象は、選択肢に共通する報酬や損失があるときに、その共通要素が無視されがちであるためである。
ISER Discussion Papers No. E1242 (2024).
オンラインの英単語学習アプリを模倣した実験を通じて、仲間の影響(ピア効果)がどのように作用するかを調査した。学習パートナーの忍耐力が低いと、学習者に悪影響を及ぼした。学習者はより早くに学習をやめ、テストの成績も低下してしまった。
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